斑目のブログ

無職になったお笑い好きな限界オタクの日常です

情熱大陸の密着を受けていると錯覚すると運動音痴もランニングができるようになる

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はじめまして、斑目といいます。

社会人5年目のコロナ禍に、特に先も決まっていないのに仕事をやめ、時間を持て余している限界女オタクです。
時間があるなら、と思い、今までチャレンジしたかった文章を書いてみることにしました。


さて、今回の文章は無職の女オタクが自分を情熱大陸に密着されている何らかのプロフェッショナルであると錯覚するようになるまでを綴った文章です。
夢女的な表現があるため、苦手な方は読まないでいただけるとお互いハッピーだと思うので、自衛をお願いいたします....!


以前、Twitterで就活をケンティー降霊術で就活を乗りきった話を読んだのですが、その時、 筆者の方の巧みなワードチョイスがとても面白く、感動したのを覚えています。
そしてそれを読んで『これなら私の怠惰な生活も変えられるかもしれない!』と思っていたのですが、現実はそう上手く行かず、ダイエットも資格試験の勉強も一切はかどることもありませんでした。


相変わらずのドラム缶ボディを呆然と鏡で確認しながら理由を考えると、私がアイドルオタクの道を歩んでこなかったことが理由だとすぐに分かりました。
小学生の時にボボボーボ・ボーボボを読んで以来2次元のオタクとなり、以後、銀魂テニスの王子様など、ボーボボ以外は王道のオタク街道を突っ走りながら哀しき夢社会人となった私では、ケンティーハロプロのアイドルになることが出来なかったのです(ボーボボは未だに大好きです。ボーボボファンの皆様すみません)。

そこで私は思い付きました。




私なりのプロフェッショナルがあるのではないか。








自分の思い付きであるものの、そこで斑目に電流走るっ....!と矢木さんばりの衝撃を受けました。圧倒的僥倖ですよね。
しかし、思い付いたはいいものの、何をすれば自分のモチベーションが上がるのかを考えるのが難しいんです。
ハジケ組の紅一点になるべきか、俺様テニスプレーヤーに「面白ぇじゃねえの」と言われるテニス部マネージャーになるべきか色々考えてみるがどれもいまいちしっくりこない....。
そして思考停止した私は、その思い付きを忘れてしまいました。



そしてこの発見を忘れ去った数週間後、私は地元のスポーツジムに行きました。
小さい時から太ましく、痩せたいた時代が皆無だった私は、退職して時間が出来たことをきっかけにジムに通いはじめました。


いつも筋トレをした後に、ランニングマシンに乗っているのですが、私は体型の通り運動が苦手で、マラソン大会や持久走は毎回最下位という成績だったため、走ることはせずにおりました。
そして毎回、20代なのに早歩きくらいのスピードでしかランニングマシンを使用できない自分を恥じて、隣に人が来ないトレーニングルームの端っこにあるランニングマシンを使っていたのです。


しかし、その日は比較的人が多く、私の隣にも人がきました(感染症予防のため、マシンはパーテーションで区切られています)。
私より一回り以上は上であろう女性。
その女性は、スマホをセットした後にマシンをONにすると、一気にスピードを加速させとてもキレイなフォームで軽々とランニングを始めます。


『いいなぁ、私も颯爽と走りたいなぁ』と思いつつ、その女性のスマホをちらりと見ると、なんとその女性はアニメ版のゴールデンカムイを流しながらランニングをしていたのです。
その光景をみて私は先日の思い付きを思い出しました。私は何かになりきってジムに通いたかったのではないか、と。


そして私は不死身の杉元になりきれば私も走れるのではと勘違いしマシンの速度をあげてみたのですが、やはり私は不死身の杉元ではなかったので、1分もしないうちに瀕死の夢社会人に成り果てていました。


ふと目の前の鏡を見ると、マスクをしていても分かるような必死の形相でランニングマシンに乗っている自分の姿が。
フォームもぐちゃぐちゃ。


『しんどすぎる....。これ、フォーム整えたら少しは楽になるのかな?』と思い自分なりの綺麗なフォームで走ってみると、合っているかは分からないけれど若干走り慣れてそうな感じになっている気がしました。
お調子者の私はそんな自分の姿を見て『え、何か密着されているプロフェッショナルのジムでのストイックなトレーニング風景っぽくない?』などと調子に乗ってしまったのです。




すると私の脳内で突然、葉加瀬太郎のバイオリン演奏が始まりました。






これはもしかして....情熱大陸~~~!?!?





大して情熱大陸を観ている訳でもないのに、急にあの壮大な音楽が流れ出し、私は気づきました。



私がなるべきは、情熱大陸の密着を受けている何らかのプロフェッショナルだ
と。



そう思うと途端に身体が軽くなったように感じました。
目の前の鏡をもう一度みると、そこには必死の形相で走るアラサーではなく、曇りない瞳で自らを高める孤高のプロフェッショナルが。彼女はパフォーマンスを高めるため、常にストイックに自分を鍛え続けているのです。
何となく肩幅も狭くなったような気がします。
これなら行けるぞ、もう一踏ん張りだ。と更にマシンを加速させた私のランニングは最終的に12分ほど続きました。
大したことない数字かもしれませんが、壊滅的な運動音痴である私にとっては驚異的な結果でした。







その後ランニングマシンから降りると、この様子を目にした過去に私のトレーニングを見てくれていた爽やかトレーナーさんに「急に無理しないでくださいね」と心配そうな顔で言われてしまい、時勢的にジム通い自体もままならなくなってしまったため、情熱大陸ランニングはこの1回のみとなってしまっています。

なので私は現在、情熱大陸ランニングではなく、情熱大陸生活を心がけることにしています。


プロフェッショナルは時間を無駄にしないから早起きなのだろう。食べるものにも気を付け、歩くときの姿勢も美しくあろうとするだろう。また、自分の知識を高めようと貪欲に学び、人生を充実させるだろう。そしてその自分の姿に視聴者は感動するのだろう。と何のプロフェッショナルなのかは全く分かりませんが、私の中でプロフェッショナルの生活がどんどん具体的になっています。
そしてプロフェッショナルの生活が具体的になればなるほど、私の生活の質も上昇しているのを感じています。
プロフェッショナルになる以前と比べ4kgほど体重も落ちました。

このままコロナ明けには国家資格を取得した、スレンダーなプロフェッショナルになっていたい。そんな意思を忘れないよう、今回これを書き記しました。
長く読みづらかったと思いますが、もし読んでくれた方がいたらここまで読んでくださってありがとうございました!

これからもプロフェッショナルと一緒に生活改善に取り組もうと思います!

斑目